2008年11月11日火曜日

[Dion Almaer] 期待

(原文: Expectations

未来に対する期待・予測というものを統合・管理する作業について考えていた。テクノロジー面からみても、未来予測がいかに重要であるかを考えるのは面白い事だ。嘗てGoogle Mapsが世に出た時、地図関連プロジェクトについての未来予測は即座に変化した。地図上を動き回ったり、直接的に双方向でやりとりするのが可能になったという事は非常に大きなことだった。Benと私は、映画やゲーム(PongからWorld of Warcraftに至るまで)の変化について、冗談を交えながら話したものだ。

大きな変化のひとつとして私が断言したのは入力機器のことだ。以前こう言ったことがある「我々は未だ石器時代にとどまっている。我々に出来る事といえば文字を入力する事とカーソルを持っていって突つく事だけだ。猿のように。ウホウホ」

タッチスクリーンは我々をより器用な動物にしてくれたが、音声認識や動作認識ってのもあるよ、どうだい? こういったテクノロジはすぐそこまでやって来ている。このことは、こういったテクノロジーが遂に実用に足るものになったあかつきには、我々が使うAPIも根本的に変わるということを意味している。開発者にとっては、開発競争においてぶっちぎりでライバルを追い抜くチャンスが来たということだ。

オバマについては期待することが多過ぎて、どうなるものかと気をもんでいる。彼がうまいことやって(現時点では難しそうだが)不景気から国民を救い出してくれれば国民は彼を賞賛するだろう、という期待がある一方、現実はと言えば、その程度ではすまされないほどの期待を、私は彼にしている。

純粋に結果に基づいた判断をすることが不可能だとしたら(訳注:ここのつながりは不明。諸姉諸兄の御知恵をお貸しいただきたく候)、私は彼に何を期待しているか? 私は彼が約束を果たすことを期待している。私はより透明な政治を求めている。私はChange.govこそ、彼と国民を結ぶコミュニケーション手段の未来形を示していると思っている。彼の関心はそこにこそあるのだ!とも。彼はTwitterに顔を出したりBlogを書くことで、何故ビラを配るだけでは駄目なのか、本当は何をすべきなのかという点について、考えを述べる事が出来る。人々に直接語る事で、彼はリポーターや偏向報道といったものを回避する事が出来る。人々の求めるのは「相変わらずの政治」ではないのだから、彼らに真の変化を見せてやることだ。

何の違いも出てこなかったら人々は不快を示すだろう。オバマは私をわくわくさせた最初の政治家だ。もし彼が国民のために最善を尽くさず、我が身かわいさのため保守的になってしまったとしたら、私は心底悲しくなるだろうし、今回のように期待を胸に誰かを支持するというのは難しくなるだろう。うわ、何というやっかいな事に首を突っ込んでしまったんだろうねぇコイツは。

深刻になっても仕方ないので、口直しということで『オバマに関する50の真実』を見てほしい。彼がやばいクスリをやってたというのは面白い。我々の社会は、黒人候補に投票することが出来るようになるまで成熟したというだけでなく、より急を要する問題をさしおいて「吸った?」(訳注:マリファナのこと)といったような下らないことを問い糾す愚はしなくなったのだ。



訳者コメント: 引用のタイトルが "The 50 facts you might [not] know" から "The 50 facts you might [now] know" に変化している点については、単なるタイポなのかそれとも意図があるのか不明。でも意図的にnowにしたと考えるとちょっと面白い。

0 件のコメント:

コメントを投稿