2008年11月18日火曜日

[Dave Winer] 報道業は崩壊の途にある

(原文: On the collapsing news industry

2008年11月17日(月)by Dave Winer

Steve Outingの記事:『新聞はあと6ヶ月もつか?』

私はこの記事に以下のようなコメントを投稿した。

いくつかの点において、おそらく彼らは報道業の息の根が完全に止まる前に、個人ブロガーを、彼らの生態系から幾つかのアイディアを手に入れるべく取り込もうとするだろう。もはやなりふりかまっていられない時代が到来し、報道のプロがやってきたことに関してアマチュアにバトンを渡す、それも恩着せがましい態度でではなく、あたかも我々の文明は諸君の行動如何にかかっているといった態度でバトンを渡す時代が到来したのだ。

この人たち(訳注:ブロガーのことか?)は自分の事しか頭に無い。彼らは自分の果たすべき責務について考え始める必要がある。これは私がブログの勃興について考えてきた際に、常に頭にあった事だ。彼らは、報道業者がブログを盗用するからもうブログには寄稿しないと考えている。だが、この考え方は間違っている。たしかに報道業は凋落する。ひどい凋落ぶりになるだろう。だが、報道システムというものは報道業が崩壊した後も残っていなければならない。


訳者コメント: いわゆる「頭の良い人」の発言に多く見られる事の一つに「マクロ展開しないまま話す」というのがある。Dave Winer氏のこの短いコメントを読んで、文の内容以前にまず思ったのがそのことだった。自分の読解能力の無さを棚に上げて言ってしまうが、正直言って後半段落の主語が何なのか自信が無い。報道業者のことなのかDave Winerを含むブロガー達のことなのか世間一般のことなのか。この件に関しては、アメリカ人一般に通用するコンテキストがあるのだろうか? それとも「Dave氏、省略し過ぎ」なのだろうか?

それはさておき元ネタの『新聞はあと6ヶ月もつか?』に、現状打開策をマンハッタン計画になぞらえる記述があるのですが、この辺り『勝つには原爆落とすしかねぇ!』というメリケンなメンタリティが感じられて面白いです。コメントでCharles Batchelor氏も「んなアホな。そんなもんで勝てると思ってんのかw」と言っていますが、そもそもこんなたとえ自体が日本では絶対ありえないよね。「不謹慎だ」とか言われてw。さすがは戦勝国だなぁとしみじみ思ったのでありました。

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