2008年11月18日火曜日

[Dion Almaer] Flashプラットフォームについて: 〜に挑戦するためにAdobeはいかにしてオープンWeb陣営に参加するか

(原文: The Flash Platform: How Adobe could join the Open Web to take on…

本日発表されたAdobe MAXに関しPDCを振り返りつつ並べて比べてみよう。

Flash、AIR、FlexといったAdobe製品におけるFlashプラットフォームの新たな位置付けについての声明があった。これらはもともとAdobeのプラットフォームビジネス部門に存在していたので、目新しい点ではない。

Adobeは(Macromedia時代も通じて)一貫してWebデザイナーの会社だったが、プログラム開発者が同程度の深みにまで踏み込む事は無かった(原注:すごい成功をおさめたというわけじゃない、とまでは言わないまでも)。私が思うに、現状認識はこんな感じになっている:



Silverlightに関して言えば、私が危惧しているような、「Sileverlight+IE環境向けに表示が最適化されています」(実際は「Silverlight+IEでないと表示されません」)という世界をもたらすと激しい非難を呼び起こしているが、一方「でもFlashも同じようなもんだろ?」と言う人もいる。

この点については、Adobeに好機が巡ってきた。上図の右側に移動してFlashをオープンWeb陣営の一大勢力とすることが可能だからだ。そして我らオープンWeb陣営はSilverlightに対抗するにあたり、より強大な勢力となるだろう :)

話が結局のところFlashのオープンソース化の件に行き着きがちではあるけれど、これについては必要性という観点からしてもそのうち実現するだろうし、早ければ早いほど良いと私は思っている(それがみんなのためだ)。Flexは忠誠心あふれるユーザを支持基盤とし、一部についてオープンソースの支援を受けてはいるものの、オープンソースでない土台の上に成り立っているという理由から、本来なら得られるべきユーザの愛好心を獲得していない。単一企業が独占しているプラットフォームの上に構築されたオープンソース技術が盛り上がるとは考えにくい。

Flashのオープンソース化以外にもAdobeが打てる手は多い。オープンWebを支援するツールを提供する事だ。もしFlexがHTMLプラットフォームに対しても描画できるようになったとしたら、どう?

私はキーノート講演で、そしてMAXでは更に多く見られたこの未来予想図に関するかすかな光明を見出したいと願っている。一緒に仕事をしたことのあるAdobe社員の全てに対して私は大いなる尊敬の念を抱いており、そして同時に、実現には時間を要するだろうが、オープン陣営の勝利を願っている。

私は心底、Flash Catalystが世に出たらオープンWeb開発者にとっても助けになるものと期待している :)

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