2008年11月18日火曜日

[一言居士] いまどきの生産性ツールとは何か?

[ars technica] Most users don't office in the cloud: 1% use Google Docs

この手の話題が出るたびに思うのが「生産性ツールという既に小さくなりつつあるパイを死守しようとしているMicrosoftに対し、本業のオマケとしてやってるだけのGoogle」という図式と、その点を理解せずに数字だけ並べて「Microsoft盤石」と鬼のクビをとったようにはやしたてる人々のことです。

彼らは「Microsoft OfficeやOpenOffice.orgといったOffice suites=生産性ツールである」という考え方自体がもはや前世紀の遺物なのだということに気付いていないようです。GMailやブログやFlashは生産性ツールではないとでも言うのでしょうか? Officeは無くてもなんとかなりますがzoteroなしではやっていけないんですけど、駄目ですか?

生産性ツールとは何か?というカテゴリ分類の問題でもありますから一概には言えないにせよ、生産性ツールの概念が変質しつつある、もしくは生産性ツールについて真に「生産性」が求められるようになってきている、というのは同意いただけるところでしょう。単なる清書・出力アプリとして「現状の」Microsoft Officeは残るのかもしれませんが、いまどきそんなものを生産性ツールと呼ぶのは気が引けます。

この記事のタイトルには、景気後退と並んで今一番のバズワードであるクラウドも登場しており「クラウド対スタンドアロンのアーキテクチャ比較ネタかな?」と期待を胸に読んでみましたが、それらしきストーリーは皆無。ええ、勝手に期待した私が悪いんです。

というわけで、DocsとOfficeを並べて比べる事自体ナンセンスだってことです。ars technicaもこんなくだらない提灯記事載せちゃ駄目ですよ。

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