(原文: Are bloggers & social networks killing the big shows?)
この傾向に気付いたのは最近の事だ(実際に気付いたのはMicrosoftで勤務していたころのこと。上司が割に合わないからという理由でカンファレンスにブース出展するのを拒み続けていたんだ。当時はあまり気に留めなかったけど、こういった傾向はその後どんどん強くなってきたわけだ)。大企業は大きな展示発表会に自社人員を投入して世間にアピールする。昨夜、Facebookの1億4千万ユーザ達成発表パーティに出席した。パーティ自体はブログのネタ程度でしかないけど、その一方で私たちはこのブログ上で展示発表会というものが音を立てて崩壊しつつあるということを議論してる訳だ。
今年の始めころに、Electronic Artsがブローガー達を招いて同社の『Dead Space』というゲームを紹介する一日がかりのイベントに参加した。プロデューサーとのやり取りを収録したビデオはこちら。
私はAppleが数百名のブロガーおよびジャーナリストを、金のかかる展示会場にわざわざ出向かせるのではなく、クパチーノの本部にある会議室に招いて報道を行ったというのも目にした。
こういった変化をもたらしたのは何か?
ブログとオンライン動画なんだ。
大企業は今や、ブース出展に伴う何百万ドルという支出(従業員派遣費用は含めずにだよ)に関する見直しを行い、また出展の見返りが期待した程のもんじゃないということを知り始めている。
ウチのスポンサーであるSeagateは、CESでの出費を抑えるつもりだと語っていた。AMDもDelphiも同様だし、私の聞いた範囲では、他の多くの企業も今回は、出来れば2010年も、出展停止もしくはブースの縮小という方針だった(契約上、企業の求めに応じてほいほいと出店ブースを縮小するのは難しいのだ)
Appleの「来年でMacWorld Expo出展は終わり」という報道はあらゆる紙面を飾った。この件についてはFriendFeedでも大いに議論された。この投稿における私の主張には約1時間で40以上ものコメントが付いた。
私はこれで全てを理解出来た。おいおいなんでだよ?MacWorldには44,000もの人々が赴くんだぞ。やれやれ、それより遥かに多くの人がEngadgetのレポートを観るんだよ。えらい安上がりな会議室で行われる発表に基づいたレポートをね。
それにAppleはApple Storeを通じて、顧客個人に接触する手段を既に入手してる。顧客と接触するためにバカ高い金を払ってブース出展する必要はもはや無いし、率直に言って、そんなやり方は良い顧客体験たりえないんだ。
それじゃ来年はどう? 大規模展示会に関しては悪いニュースだらけになるだろうね。
何が大規模展示会というものを死に追いやるのか? インターネットだよ。君たちは今や、製品紹介のライブ中継を自宅の居間にいながらにして世に送り出す事が出来る。Stickam・Ustream・Qik・Kyte・YouTube・Flixwagon・Viddler・Vimeo・SmugMugといった動画サービスやブログを利用することでね。
Facebook住民に何かネタを投下し、それについて議論し、そこでおもむろに君の製品について持ち出せば、すごいことになるよ。
CESを見に行くのは2009年が最後になるかもしれないなぁ。Comdexの時もそう思ったのを今でも憶えているよ。あの時はみんな思っていたな、こんなでかい展示会がなくなるわけないだろ、って。
2011年のCESを見に行く事はまずありえないな。なんでだよって? 文句はブロガー連中に言ってくれよ。
今言えるのは、このUpcoming.orgカレンダーにある私の予定表に書かれている通り、CESで行われる数々のイベントに参加し・追跡調査する(そのうちのひとつがMacWorldなんだけど)ってことだけだ。現地で会えたらいいね。今回で最後かもしれないしね。
訳者コメント:
37signalsが言うところの「金をかけずにマーケティングする」というやり方が浸透してきている。不景気もこういった企業姿勢の見直しにつながるのであれば歓迎だ。いいもんでしょ、ミニマリスムって。死して屍拾うものなし、でもあるんだけどねw
2008年12月17日水曜日
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