(原文: Put a dent in the universe )
真に感動的な作品に出会ったら、それにより変化した自分というものを認識しなきゃならない。自分が世界に良い影響を与える存在であるという事を認識しなきゃならない。自分が世界に良い影響を与える存在の一部であることを、そしてそこで自分の果たす役割の重要性を認識しなきゃならない。
でかいことをやれと言うわけじゃない。がんの治療法を探せとかいうわけじゃないんだ。ご近所のカフェに勤める、地元のアーチストに受けのいいウェイトレスさんとかでも出来そうな事なんだ。重要なのは、君がそれを辞めたら苦労は水の泡になり、お客さんもがっかりするということなんだ。
もし君に目的意識が欠けているならば、仕事の喜びというものはそのうち薄れ、結局は虚しい思いを味わうことになる。私はそんな思いを一度ならず味わった。たとえツールやテクノロジや同僚とともに楽しく仕事をしていたとしても、最後までやり遂げさえすればその道のりも正当化されるというわけじゃ無いんだ。
出来る事と言えば、情熱が薄れ始める前に、状況の陰にずっと隠れ潜んでガクブルする事ぐらいだ。「でも、すごく儲かるんだ」とか「少なくとも、誰よりも早く仕事を片付けているよ」とか「こうして私はRuby on Railsを使うようになったんだ」とか言った言い訳を、プレイリストが頭に戻って同じ言い訳を繰り返し始めるまで続ける事ぐらいだ。
時間には限りがあるという事を忘れないでほしい。自分がもうすでにガス欠になっていて惰性で生きているだけなんだということに気付く頃には、自分を見つめ返す鏡に映った自分自身の青白い顔は正視に耐えないものになっていることだろう。
私には忘れられないのだ。ずっと前、朝起きて鏡を見た時の自分のそんな顔を。そして「この6ヶ月、俺がいてもいなくても世界には何の影響も無かったんだろうな」と思った事を。後悔の念に打ちのめされたよ。
でもまぁ、そう捨てたもんでもないんだ。思い立ったが吉日とも言うしね。居心地のいい職場も手に馴染んだツールも、仕事を進めるにあたって関係が無いのだとしたら投げ捨てたってかまわない。君もそうしなよ。
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