2008年12月22日月曜日

[メモ] 「メディア」と「あいだ」

メディア(mediumのpl.)についてOnline Etymology Dictionary
  • mediaがmass media(1923年に広告用語として用いられ始める)から派生して新聞・ラジオ・テレビの意味として使われだしたのは1927年ということなので、今日的な意味合いでの「メディア」の歴史はまだ100年にも満たない。
  • intermediate agency(媒介・仲介)としてのmediumは1605年が初出。mediumにshermanの意味が付け加わるのは1853年。肉の焼き方としてのmediumの初出は1939年。
  • Happy medium(妥協点・折衷案)は、ホラチウスのaurea mediocritas = gold mean(黄金の中庸)から来ている
  • 語源をたどると、PIE(Proto-Indo-European Language: インド・ヨーロッパ祖語)における *medhyo- から、medhyah(サンスクリット語)、mesos(ギリシャ語)、medius(ラテン語)が派生しており、これらはmedialや接頭辞のmid-として残っている。音楽用語として日本人にも膾炙しているmezzo(イタリア語)も根はここにある。
  • 以上から見られるように、メディアにはもともと何かと何かの「あいだ」とそれをつなぐものとしての意味が根にある。
「あいだ」については常用字解にて「間」を参照
  • 「間」はもともと門と月の会意。内田百閒の閒(U+9592)に残っている。この月は日月の月ではなく「にくづき」すなわち祭肉であり、宗廟の門に祭肉をそなえる儀礼のことを指し、そこから「内外を隔てる」という本義が生じた。
  • 「間」には(1)内外を隔てる(2)あいだ、ま、すきま(3)しずか、やすらか、の義がある。
  • (3)はmeditation(瞑想)を連想させる。meditationはPIEにおける *med-(measure,limit,consider,advise)からの派生とのことで、音韻的にmidとmedとのつながりはありそうに感じるがどうなのだろう。つながっているとすれば「間」と同様の演繹過程がPIEでもあったと考える事が出来て面白い。

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