2008年12月9日火曜日

[37signals] 何故ちゃちなスピーカーでミキシングすべきなのか

(原文: Why you should mix records on crap speakers



Highriseの顧客でもある録音プロデューサーのBill Moriarty(ケーススタディはこちら)が、他のプロデューサー達に向けて、ブログの『ちゃちなスピーカーでミキシングせよ』という記事で興味深いアドバイスを提供してくれた。

「最適化された録音システム上でしか作業を行わないのは、ケツの青いプロデューサーってもんだ」- Brian Eno

諸君の作ったレコードを買う人々が、普通のステレオ・大型ラジカセ・カーステレオ・iPodといったものより良い機材を所有しているというのはまずありえない。もし彼らがスタジオモニター用スピーカーを持っているかどうか賭けをするとしたら、私なら持っていないという方に賭けるね。

レコーディングとミキシングの際、専らスタジオモニターで作業を行うというのは馬鹿げている。ギターの最低音まで全部聴けないとダメだって?。そんなものは小さなスピーカーでは無意味だ。スタジオモニターというのは、ベース・ドラム・オルガン・中音域の楽器等が占める周波数領域を付加するためのものなんだよ。諸君のレコードをあらゆるスピーカーでガンガン鳴り響かせるためには、不要な周波数領域というものは断固として取り去られなければならない。大半の人が音楽を聴くのに使っているのはちゃちいスピーカーなのだから、そんなスピーカーでもはっきりと聴こえるようにすることだね。後でわかったんだが、こうすることによって、より良いスピーカーで再生した場合でも、同様によく鳴るものなんだ。
いいねぇ。道具なんて問題じゃないってことだ。実際のところ道具というものは、専念すべき作業の本質から注意を逸らさせてしまうことがある。今やっている事について、むき出しの本質が出てくるまで諸事をはぎ取り、それらについて吟味してみることだね。それが上手く行けば、よく鳴るようになったり成長が始まったりといったあらゆる結果をもたらしてくれるだろう。(Webデザインにおいても、使用帯域幅とそれに基づく速度・画面サイズといった点において、このことは間違いなく当てはまる)

0 件のコメント:

コメントを投稿