2010年1月14日木曜日

[37signals] 迷いを感じてもタイムボックスの時間枠内で済ませよう

(原文: When in doubt, timebox it.

新プロジェクトに取り組んだ際、そのプロジェクトで利用したいプラグインに互換性問題が出てきた。世間で良く知られている解決法はあったし、どうしてもそのプラグインでなければならないというわけではなかったが、多少の追加作業でそのプラグインを動かせるようならば、そのプラグインを使うことには相応の価値があった。イテレーション形の新しい勤務形態になったので我々に与えられた時間は限られており、時間が逼迫しているというプレッシャーを感じてはいるが、実はきちんとした判断を下せるだけの情報はまだない。

ここで即断するよりも、あと30分だけ時間をかけてこのプラグインを動かすことが可能かどうか見極めたいと Jeff は判断した。30分で互換性問題が解決出来れば、それは素晴らしき勝利であり、我々が利用したいプラグインを使い続けることが出来る。ぶっちゃけ、良く知られた解決法という保険もあった。たとえプラグインに関する問題が解決出来なかったとしても、たかだか30分を無駄にするだけのことであり、修正可能かどうかを見極めるためにちょっとだけ時間を割くというのは充分な価値がある。


訳者コメント:
5年くらい前になるのだろうか。アジャイル開発が現在のように地に足の着いた開発手法として成熟・定着する以前、アジャイルがあたかも銀の弾丸のようにもてはやされていた頃に耳にしたのがタイムボックスという考え方だった。

要は、仕事に時間を合わせるのではなく、タイムボックスと言う時間枠を設けて、時間に仕事を合わせるという考え方なのだが、当時アホほど残業・休日出勤(それも管理職扱いでw)せざるを得なかった私にとっては「馬鹿言ってんじゃねーよ」以外の何ものでもなかった。

IT小作から足を洗って一年ほど経った今、ようやくタイムボックスという考え方が理解出来るようになった。ごめんなさい。私がアホでした。

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