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2011年1月29日土曜日

[GigaOM] エジプト政府はいかにしてインターネットのスイッチを切ったか

[GigaOM] How Egypt Switched Off the Internet

従来ならば
  • 国境に相当する部分のルータを切って外部に対して国内を密閉状態にする
  • ISP接続部分のルータを切ってユーザ側のアクセスを遮断する
という手法が採られていた。ビルマの軍事政府が2007年に採った方法は後者。ISPが2社しかなかったから。

これらの手法ではインターネット接続遮断は即時実現ではなく漸次進行するのだが、今回エジプトでは採られた手法は、接続の90%が正確に同時刻に切られたということからみて、従来手法のいずれにも該当しないようだ。どうやらグローバルルーティングテーブルからエジプトを完全にワイプするという手を使ったらしい。トレンドマイクロのRik Fergusonによると
  • DNSレベルで、.eg(エジプト)ドメインを引けないようにする
  • アドレス直打ちに対抗するため、BGP (Border Gateway Protocol, RFC 4271)を利用してISPのIPアドレス通知(RFC 3392)を遮断する事でISPをネットワークから消す
という手が使われた模様。

いやぁ、面白いもん見せてもらいました。GigaOMもKevin, Kim, Katieといった太鼓持ちばっかりじゃないんだぜwということですな。

で、何が言いたいかと申しますと「やっぱ、RMSは正しかった」ってことなんですわ。依存というものは絶対にゼロには出来ないけど、ゼロを目指そうという努力は忘れちゃいけないよってことですな。いっこ前のエントリでもclout(拳)を振り上げたけど「より邪悪なクライアントサーバアーキテクチャとしてのクラウド、すなわち囲い込み手法としてのクラウドは、今回エジプト政府が採用したような手法をより上のレイヤで遂行可能にするもの」なんですぜ。

2010年10月30日土曜日

[Apple] グローバルお財布ケータイ

[GigaOM] An Apple Integrated SIM: What It Could Mean

腐ってもGigaOM。たまにこういったハッとさせられる記事が載るからやめられない。

噂の独自SIMに関しては「キャリアというしがらみを排除するため」という実に判りやすい報道ばかりが目につくが、この記事では、実はAppleの意図はそれだけじゃないという主張がなされている。つまりモバイルペイメントへの足がかりにしたいという意図だ。この意図をGemaltoのセキュア取引実績AppleのNFC(Near Field Communication)関連特許というピースの組み合わせから見抜いた筆者Stacey Higginbothamの卓見には恐れ入る。

それにしてもつくづく思うのは「このゲーム、やっぱ体力あるヤツにゃ勝てねぇw」ということ。Google日本語入力が出た時にも感じた事だが、やはり基礎体力に差がありすぎるのだ。いくらジャブを打ち込んでも倒せやしない。ガラパゴスでぬくぬくしてきた者と血みどろになって殴り・殴られてきた者の差は大きい。ちなみに、言うまでもない事だが、ベンダーだけでなくユーザもそのツケは払わなければならない。

2010年7月29日木曜日

[Geek And Poke] クラウドクラウドとわめく上司を正気に戻すには?

[Geek And Poke] How To Disillusion Your Boss

ネタ元のGigaOMの記事なんかがまさにそうなんですが「お前、クラウドって言いたいだけちゃうんか」というシーンがあまりにも多いですな。CORBAからこのかた、SaaS/PaaS/IaaS/HaaSと手を変え品を変え、渋太く生き残って来た分散型アーキテクチャにまた新たな別名が加わっただけなのにねw

2010年7月6日火曜日

[メモ] GigaOM 終焉のにほひ

[GigaOM - earth2tech] Why The World Needs More Teslas

こういった提灯記事が出てくるようではもうオシマイだ。いまどきエコなんていう胡散臭いネタを臆面も無く採り挙げる時点で既に詰んでるような気もするけどね。

Mathew Ingramもそろそろこのメディアとは距離を置いた方が良いんじゃなかろうか。未だにソーシャルネットワークでウハウハwなどと考えている連中とは明らかに違う論調であり、GigaOMにおいて「もちつけ池沼」という良心が垣間見られるのは、今や彼の記事くらいしか無い。

それにしても「全肯定か全否定のどちらかしか無い(キリッ」という白黒バカが、なんでこうも多いのだろう。現実がつまらないのではない、彼らの見方がつまらないだけなのだ。

2010年6月2日水曜日

[GigaOM] Google TV は WebTV の二の舞になるのか?

[GigaOM - NewTeeVee] Is Google TV WebTV Part Deux?

こんなエントリを上げたわたくしといたしましてはニヤニヤしながらこの記事を読ませていただいたわけであります。

内容は、Michael Gartenberg が Engadget に寄稿した「やぁ、WebTV パート2さんじゃないですか(笑)という記事に対する批判といったところ。Gartenberg の「ユーザはテレビでブラウジングしようなんて思っちゃいないってのはリサーチで既に何度も確認されてますやん」といった主張を認めつつも「いや、視聴者がWeb上で体験する内容は昔とは全然変わったよ、特にビデオはね」「HuluとかYouTubeなんてテレビにクリソツじゃないっすか」「他社のタブレットPCが総崩れになった後、iPad は実に良いタイミングでリリースされ、ユーザに受け入れられた。Google TVも、今こそ条件が揃ったと言えるんじゃないすかね」と主張している。まぁ、身内思いから出た援護射撃という線も無きにしもあらずなんだが、それにしても歯切れの悪さは否めない。

私から見れば、これってどう見ても分の悪い博打なんだけどね。いまどき「みんなで仲良くコラボしましょう」じゃねぇだろとw。で、これって「こける時も一緒にね♥」ということでもあるんだが、ここでコケたところでGoogle的には屁でもないんだろうけど、気合い入りまくりな某社とかは、うん、どうなんでしょ。いや、なんかね、HTPCとかUMPCとかいったキーワードに踊らされた頃のことを思い出しまして、ちょっと不安になったんですわw

テクノロジー云々ではなく「広告ビジネスの終焉」というコンテキストで捉えれば、結果は自ずと見えてくるはずなんですけどね。ブッフハイトはあくまでも AdSense を「オマケ」として作ったんすよw

2010年5月22日土曜日

[GigaOM] ありえんよ

[GigaOM] The Web Will Be the Master Copy of Human Knowledge

OperaのCTOの発言とのことだが、噴飯ものだ。「金槌を手にした者には全てが釘に見える」ってやつだな。万能のツールなんてねぇんだよw。てゆーか「世界は全てデジタル化出来る」なんていう妄想は、最低でもガニメアンのレベルに達してからほざいてくれや。

まぁ、編集長という立場上、たとえそれがミエミエのポジショントークだとしても言わにゃならん時があるのだという事情は理解出来ますし、それを無下に否定するのは大人げないとは思いますけどね。

2010年5月1日土曜日

[メモ] Mathew Ingram氏の卓見

[GigaOM] Carol Bartz Is Right: Google Does Need to Diversify

単なる宣伝用バズワードに成り下がった偽りの「オープン」に疑いを抱く私にとって、"Open vs. Closed: In the Ongoing Battle Over Control, How Much Is Too Much?” から始まった、Ingram 氏による一連の "Open vs. Closed" シリーズは実に示唆に富んだ逸品であり、遅まきながら、氏の発言に注目するようになった。

この記事は "Open vs. Closed" シリーズとは別物であるが、Yahoo の CEO である Carol Bartz 女史の BBC 向け談話を採り上げてその趣旨に賛同するとともに、鼻の利く市場関係者のコメントを2つ紹介し、Google が直面している危機的状況を明らかにしている。過去最高の収益という眼前の事実だけを見ていると、水面下で着実に進行している危機を打開出来ずにいる Google の焦燥感を見落とす事になるということなのだ。氏の "danger of imploding" という表現は、単なる「体制の危機」というよりは、赤色巨星が自らの重力に押しつぶされる様を思い起こさせる。

ゴシップと提灯記事の寄せ集めになってしまった TechCrunch などとは明らかに一線を画する、クオリティペーパーたるにふさわしい GigaOM の品位は、Ingram 氏のような卓見の持ち主によって支えられているのだろう。