2009年1月3日土曜日

[scobleizer] Ballmerの正念場

(原文: Ballmer’s big moment)

Steve Jobs が今週行われるCESでセンターステージに立つ事は無い。かってAppleに勤務していたChuq von Rospachは、このことがAppleの世界でどう受け止められているかについてまとめている。

だが来週はもう一つ忘れちゃならない初モノがある。Bill Gatesがステージに立たない最初のCESなのだ。

Ballmerにとっては正念場だ。Steve Jobsがステージに立たないと決意してくれたおかげで、全てのスポットライトがBallmerに集中することだろう。

さて、今週お送りしていたenterprise videoを見てほしい(今朝もう一本、Jive SoftwareのCMOのビデオをアップしたとこなんだ)。わかったかな?これはBallmerにとっての正念場なんだよ。業界のみんながMicrosoftに注目してる。Ballmerにとって「ウチの庭から出ていけ」とみんなに言い渡すいい機会なんだ。

彼のすべき事は何だろう?
  1. Windows 7 を披露し、Vistaよりも遥かに良いと思わせる事。もちろん難しい事ではないけど、これで聴衆を釘付けにしなきゃならない。彼の今年一番の仕事はこれ。
  2. パートナー達に、2009年になってもみんながPCや携帯電話を買ってくれるのだと言って安心させる事。来週はBestBuyの偉いさん達を調査して、Steve(訳注: Steve Ballmer)の発言が彼らに反響を呼んでいるかどうか確かめるつもりだ。BestBuyその他の小売店達は今や不景気で苦しんでいる真最中だ。Ballmerは彼らに希望を持たせる事が出来るかな?
  3. Microsoftがどのようにして新規市場へ進出するかを明確にする事。たとえば切り札として、噂になっている自動車向けSyncの新しいバージョンを出すとかだ。
  4. 何故Microsft Officeは、いまだに、そして2010年になっても必須ツールであるのかという道理をきちんと説明する事。この一年で業界の生態系全体が、Googleが、Salesforceが、その他もろもろの会社が、Microsoftに銃口を向ける事になる(AdobeもCiscoも数年のうちにオフィスワーカー向け声明を発表する事になるだろうと予想されている)。Microsoftには価格面でも機能面でもプレッシャーがかかっているのだ。Office 14は反響を呼ぶだろうか? それはBallmer次第だ。
  5. いかにしてMicrosoftがリビングルームでお役に立ち続けるかをきちんと説明する事。昨年のIFA(ベルリンで行われる欧州の家電製品発表会)で私はPanasonicのプレス向けカンファレンスに出席したが、そこでは50インチテレビでYouTubeが動いている様子をGoogleが披露していた。リビングルームでもサービスを提供したいと願っているMicrosoftにとって、これは目の上のたんこぶだ。
  6. Microsoftがモバイル業界リーダーの一員であり続けるための施策を説明する事。彼らは今まさに、新参者であるGoogle用のスペース確保のため、AppleやRIMやNokiaによって土俵際へと追い込まれている。Ballmerが来週に発言する内容と披露するもの次第で、Microsoftが相応の地位を獲得するか、過去の人になってしまうかが決まる。
  7. 開発者達をわくわくさせる事。1993年当時からVisual Basicで開発しているユーザに限らずだ。開発者達の視線をFacebookやiPhoneやwebからMicrosoft製品へと向けさせる必要があるのだ。Ballmerはやってのけることが出来るだろうか?「開発者達よ、開発者達よ、開発者達よ」とわめきながら舞台で踊りまくるのとはワケが違うのだ。
Ballmerはやってのける事が出来るだろうか? 私はこのオッサンに賭けるつもりは無いけどね。

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