2009年10月29日木曜日

[37signals] お金儲けは、ピアノと同様、練習が要る

(原文: Making money takes practice like playing the piano takes practice)

私の知っている「金を生む機械」然とした人々の多くは、驚くほど早いうちから事業を始めている。レモネード屋さんとか洗車屋さんとか芝刈り屋さんとか野球カード屋さんとか。彼らがこんにち「金を生む機械」となるに至った理由は、いち早く事業を始めたからなんだと私は思っている。彼らはいち早く交渉術・価格設定・販売手法・市場動向の見極めに関するスキルを習得した。販売の場において他の多くの人たちよりも稽古を積んでいるのだ。彼らが他の人に抜きん出ている理由の一つがこの点にある。

ピアノを弾けるようになるには練習が要るのと同様、お金儲けにも練習が要る。たくさん練習をしなくてもピアノが上手くなれるなどと考える人は皆無だ。お金儲けも同じ事。練習すればする程うまくなる。10年間ピアノを練習してきた人が容易くピアノを弾きこなすのと同様に諸君のお金儲けも練習の末にようやく容易いものになる。

私が起業家に、他の会社から資金提供を受けるよりも独立する方を薦める理由の一つがこれなのだ。独立した企業というものは第一日目からお金儲けの道に踏み出すことになる。否応無しにだ。一方、独立せずに資金提供を受けている企業の第一日目は、お金を使う事から始まる。社員を雇い、機材を購入し、設備投資を行うといった支出だ。お金儲けはまだ重要になっていない。彼らはお金を生みだす練習ではなくお金を使う練習をするのだ。

独立するということは、諸君に起業家たるにふさわしいマインドセット(訳注: 考え方・姿勢)を与えてくれる。お金は使うものではなく産み出すものだという考え方だ。これこそが正しい練習とよぶにふさわしい。正しい練習法であり、正しい習慣であり、諸君のビジネス脳に正しい刷り込みを行う事になる。お金を使う練習よりもお金を産み出す練習を積む事が、起業家としての君に金回りの良さをもたらしてくれる。独立は諸君の出足を良くしてくれるものなのだ。

だから諸君が、今まさにビジネスに着手しようとしていたり、すでに着手していたり、資金を得ようとしていたり、既に資金提供を受け更なる増資を狙っていたりするのであれば、他に手が無いかどうか良く考えることだ。資金を募ったり商品価格の引き上げをするのは止めておけ。何も考えずに売りまくることだ。1に練習2に練習。若いうちの苦労は買ってでもせよってやつだ。近視眼的に見ればこんなやり方には嫌気がさすだろうが、長い目で見ればこのやり方こそが諸君を立派な商売人にしてくれる。

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