2009年1月23日金曜日

[Dion Almaer] Googleの「20%ルール」の背後にある英知;時間の問題じゃないのだ

(原文: The genius behind the Google 20% time; It isn’t the time)

Paul Buchheitの「コードはトークより強し」という趣旨で書かれた実に素晴らしい投稿の一節に私は共感した:
もしイノベーションをもたらそうと思ったら、評価され難いアイディアや大抵の人に馬鹿にされるようなアイディアにも取り組めるようにするということが重要だ。20%ルールの真価は時間を割くということではなく、「重要でない事」にも堂々と取り組める点にある。(私もそのうち、投稿は20%タイムを使ってするようになるかもしれないね)
これは私が20%タイムについて感じていた事と全く一致している。時間の問題じゃないのだ。実際のところ、多くの人がこの時間を利用しているということを私は知らなかった。20%ルールの真価は、以下のような効果をもたらすという点にある:
  • 20%ルールをうまく機能させる為に、成果物を皆が見れるようにする
  • 実際問題として、もしみんなに「ただ働き」してほしいのであれば、プロジェクトを宣伝するとともに、人々が気兼ねなくプロジェクトの品質や生産性の向上に貢献出来るようなやり方でもってコードを書く必要がある(結果として、より良いコードがもたらされる)
結論として言えるのは「文化というものは本当にオープンなものであり続けなければならぬ」ということだ。私の見るところ、エンジニアリングにおいてGoogleが実に上手くやってのけている主な理由は、現在取り組まれているプロジェクトを見る事が出来、そのプロジェクトのコードを見ることが出来、そのプロジェクトのプレゼンや設計資料を見る事が出来るという点にある。

Appleのような、社屋の反対側に座っている奴が何をしているか見当もつかない企業と比較してみてほしい。そいつのプロジェクトに関して言うならば、もし君にゲームの流れを変えるような素晴らしい知恵があったとしても、そんなことは起こり得ないということなのだ。

英知の閃きとでも言うべきものがひょっこり降臨する、それが20%タイムというものだ。もし君がこれを真似しようと言うのなら、時間に関する側面は無視して、オープンな文化という側面を採用する事だ。

私はGoogleでこっそりと進められているプロジェクトを目にするたびにいらいらさせられる。これではプロジェクトに何も起こらないじゃないか。パーティに参加せずにほっつき歩いているようなものだ。

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